前置き |
このコンテンツは、日本語(非公式版)独自の内容です。 |
もうひとつ前置き |
BitTorrentというP2P技術は、常に高速にダウンロードできるわけではないということを理解してください。 |
回線を速くする |
ダイヤルアップの人はADSLに、ADSLの人は光に、光の人はビジネスタイプに。光が無理ならより高速なADSLプランに。 予算と環境の許す限り高速な回線に切り換えることがまず大事です。 |
回線速度を計測する |
回線が用意できたら、現状把握のために、回線速度を計測してください。時間帯によっても結果が違いますので、主に利用する時間帯などに計測してください。 計測する場合は、ダウンロード速度とアップロード速度の2つが計測できるサービスを利用してください。契約している回線の○○Mとか○○メガとかは全く関係ありません。 BitCometで利用しているKB/s(キロバイト毎秒)を読み取る場所は以下の通りです。
なお、他のサービス用に。
ときおり、何度か実行してみて、自分の環境がだいたいどのくらいか把握することが肝心です。BitCometの転送がフルに発揮されている時に、このぐらいの数字が出たら完璧です。(現実はそうも行きません) |
プロバイダーを選ぶ |
BitCometはBitTorrent互換クライアントで、BitTorrentのトラフィックはインターネット上の通信の60%をしめる、と言われることもあります。また、各ユーザーのアップロード帯域を積極的に利用するため、高額なアップロード帯域を確保するのが難しいプロバイダーは、アップロード帯域に制限を課しているのが現状です。これらの情報をまとめているサイトなどをあたって、制限の緩いプロバイダーを選ぶ必要があります。 鬼制限のプロバイダーのままでは何をしても無駄です。 ISPおすすめランク の情報を参照して、選んでください。気をつけることは、無制限の快適な環境を提供しているプロバイダーがあることが分かって、BitTorrentでバリバリ使う人がそのプロバイダーに殺到したら、そのプロバイダーも制限をせざるを得なくなるでしょう、ということです。つまり、本当に快適なプロバイダーと回線の組み合わせは、ずばり書かれていることはないと考えていいのではないでしょうか。 また、同じ規制でも、「低速だが常時利用できる」タイプ(=月間のトータルの転送量を重視)と、「トータルの転送量を制限しているので、短時間なら高速」タイプ(=全体としての量はひかえめで、時折利用するときの速度を重視)がありますので、ご自身の利用形態と照らし合わせてチョイスしてください。 |
Torrentを選ぶ |
BitTorrentは、完全なファイルを持っているシーダーと、不完全なファイルしか持っていない他のピア(リーチャー)と協力しながらダウンロードをしていきます。シーダーが全くいないTorrentやピアがごく少数しかいないTorrentは速度が出ません。より多くのシーダー、ピアの存在するTorrentを利用してダウンロードするようにしてください。 0/0 [0/0] などというTorrentは全くダウンロードできる見込みがありません。 あなたがダウンロードしようとしているTorrentが活動状態であるかどうか確認してください。 BitCometのタスクでは、シード/ピア[すべて]という欄が BitTorrentは、同じファイルをダウンロードしようとしている人が多ければ多いほど効率を上げる仕組みです。 感覚的なものですが、シードが10未満ぐらいですと、接続したピアの速度で露骨にスピードが変わります。 |
ADSLの場合はアップロード速度を制限 |
ダウンロードを高速にするためには、アップロードの速度も速いことが大事ですが、ADSLなど、アップロードとダウンロードの速度の限界値が極端に違う回線の場合には、アップロードの速度を制限することによって、かえってダウンロードの効率を上げることができます。 もし、回線速度いっぱいにダウンロードできそうなTorrentを実行しているにもかかわらず、ダウンロードの速度がいっこうに上がらないようなら、このケースに該当しているのかもしれません。 TCP/IPの通信は、ダウンロードを続けるためにも、若干の信号を送信しなければなりません。 また、アップロード速度が出ない回線の人は、アップロード速度を制限するもう一つのメリットがあります。 これらのことから明らかなように、クラスタのメンバーがすべてADSLの場合は、たいした速度は見込めないでしょう。 |
ポートは 6881~6889 を避ける |
BitCometはポートをランダムに選択して、好きなポートで通信をすることができます。 最近はBitTorrentによるネットワークへの負荷を嫌って、ポート6881~6889での通信を制限しているプロバイダーが増えてきました。 |
プロキシの調査 |
プロバイダー等のプロキシの設定で、BitTorrentによる通信や、BitCometの使用しようとしているポートでの通信が阻害されているケースもあるかもしれません。 匿名性を求めてプロキシを設定しようとする方がありますが、速度のためにはプロキシは利用すべきではありません。例外として、P2Pキャッシュサーバーとしてプロバイダーが用意している場合は設定してもよいかもしれません。実例がないのでなんともいえません。 |
ルーターの調査 |
BitTorrentは非常に多くの数のセッションをピア同士で張ります。 プロバイダーなどから提供されるモデム内蔵のルーターではなく、廉価なモノでよいですから、市販されている、新しい高速なルーターを使ってみてください。 |
Windows XP Service Pack 2 以降、 Windows Vista なら TCPIP.SYS のパッチ |
BitTorrentは非常に多くの数のセッションをピア同士で張ります。 ですが、Windows XP SP2 では、そのセッション数に影響する、TCPIPの接続試行数が10という極端に少ない数字にセットされています。これは、猛威をふるったウィルスなどの影響を抑えるためと思われますが、正しくウィルス対策を行なっていれば、TCPIP.SYS にパッチを当てて、より多くのピアと接続を試みることができるようにすることも有効です。 マイクロソフトからのWindowsの修正プログラムとのいたちごっこですので、対応しているときは、BitComet内蔵のパッチ、双でない場合は、TCP-Zなど何か他のツールを利用してください。 |
有線で接続する |
十分な帯域のある回線で実行させる場合、 |
むやみにダウンロードしない |
手に入るTorrentを片っ端からむやみにダウンロードしていると、それだけでプロバイダーから帯域制限を受けたりしてしまいます。 よく吟味して必要なTorrentのみに絞ってダウンロードするべきでしょう。 |
常用しない |
常時使用していると、プロバイダーなどで帯域制限を受けることがあります。速度を出すためには、間欠的に利用するのも一つの手でしょう。 ダウンロード済みのタスクも残しておいて、間欠動作させるときにシードに貢献すれば問題はありません。 |
BitComet の設定のチューンアップ |
BitCometのオプションの設定を、ダウンロードできる可能性を高める部分を排除して、効率的にダウンロードできるように指定していきます。
タスク-BitTorrent
オプションの高度な設定で、
などです。 |