P2Pで仮想的なトラッカーを構築する方法で、DHT(分散型ハッシュテーブル)という技術を使用することにより、ネットワークに接続しているクライアント同士の負荷が偏ったり、集中したりしないような仕組みになっています。0.59から導入されました。
また、参加しているクライアントが順次増えたり減ったりすることにも対応できるようになっています。
※オプションの高度な設定-接続の詳細で有効・無効を切り替えることができます。
トラッカーがダウンしている場合や、トラッカーがホスティングを終了したTorrentファイルでも、ピア情報を交換することができます。つまりダウンロードが続行できるわけです。
個人的なTorrentファイルで、一般のトラッカーを利用できない環境にある方も、DHTネットワークを利用することで、トラッカーレスでBitTorrentのファイル転送を利用できます。
bcリンク(以前はbctpリンク)を使用して、DHTネットワークからTorrentファイルをダウンロードできます。
最近の機能としては、接続したBitCometを使用しているピア同士でTorrentを共有できるようになっていますが、この機能もDHTネットワークに依存しています。
DHTネットワークを利用するためにはBitCometの監視ポートをTCPだけでなく、UDPも解放する必要があります。
起動直後は、DHTネットワークを構成するために、多数のピアと膨大な通信を行ないます。
そのため、ルーターのNATルーティングテーブルの量が不十分だと、NATルーティングテーブルが溢れてしまって、Internet Explorerなどのための処理ができなくなり、「ネットワークに接続できません」などの問題が発生することがあります。ルーターによってNATルーティングテーブルの量は固定ですので、買い替える以外に手はありません。
ただし、起動してから10分、30分と経過すると、通信量が落ち着いて来ますので、Internet Explorerなどを使用したりすることができるようになることもあります。タフネスなルーターでないと、そのまま戻ってこないことも多々あります。
また、なんかタスクを実行していなくても、常にそれなりの通信量が発生しますので、帯域が不十分な方は必要でない限りはオフでもいいのかもしれません。
もちろん、回線に余裕のある方は、常時有効にしてBitCometを立ち上げっぱなしにしていただけると、BitTorrentのネットワークに貢献していただけることになります。
公式サイトBitComet のDHTネットワークの直訳(小難しい事が書いてあるのであんまりきちんと翻訳する気がありません)